介護保険制度って何？その①

今回は、介護保険制度についてお話させていただきます。

介護保険制度は200年4月から施行されましたが、その背景や制度自体の理解はまだまだ浸透されていないように感じます。


2000年4月からスタートした「介護保険制度」

制度が作られた背景には、高齢化社会の到来により財政が厳しくなってきたことがあり、「高齢者の生活を国全体で助け合いながら支えていきましょう」という意味合いがあります。

ですから、介護保険の財源は、国・地方自治体・65歳以上の第1号被保険者、特定疾病等の国が指定する疾病を抱えられた45歳～65歳未満の第２号被保険者となっています。
（被保険者の方々は、サービスの利用のあるなしに関わらず毎月介護保険料の徴収があります）


国全体で助け合うという考え方では、年金や医療保険に似ている部分があるのではないでしょうか？？

では、介護保険制度が施行されたことで、施行以前と何が違うかというと、一番のポイントは具体的なサービス（ヘルパーや、デイサービスの利用等）を利用者様（サービスを利用される方）が自由に選べるようになったことです。


施行以前は「措置制度」と言いまして、利用者様に決定権はなく、役所や相談窓口等の管轄の方にお任せするという形でした。

しかし、介護保険制度が始まった事で、利用者様自身が使いたいサービスや利用したい事業所を選択できるようになりました。

つまり、私たち企業や事業所は、選ばれる立場になったのです。

ということは、当然の事ながら皆様から選ばれる事業所であれば、運営は成り立ちますが、逆に選んで頂くことができない事業所は、運営が成り立たなくなってしまうということです。

企業や、事業所にも競争意識が生まれるようになりました。

競争意識が生まれるということは、長く愛される事業所である為に、職員の質の向上や雰囲気づくり等福祉サービスの向上を意識しなくてはなりません。

この点は、利用者様にとっても、企業や事業所にとっても大きな利点になると思います。


話は少し戻りますが、企業や民間事業所の介護事業の参入というのは介護保険制度の導入とともに認められました。

企業や民間事業所の参入ができるようになったことで、「これからは高齢者が増える」「福祉はビジネスになる」と多くの企業が制度の施行と共に、福祉ビジネスに参入してきました。


次回は、この続きから・・・



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